自分の過去記事を見直してみると、2023年3月にChatGPTを使いはじめたみたいです。早いですね、LLMが一般市民でも使えるようになってからもう2年。界隈は当時では想像できないくらいに進歩しています。
というところで2025年10月現在、自分の使っているサービスや所感を備忘録的にもまとめておきます。
会話
Gemini
基本的に日々のタスクをチャット形式でこなしたい時はGemini web版を使っています。大概これで事足りると言いますか、他のAIよりムラがなく、かつストレートに回答をくれる印象です。ただ、たまに思い込みが激しかったり、指摘しても気にも留めなかったりすることがあります。
ChatGPT
Geminiが微妙な回答を返す時や、複数AIで壁打ちさせたい時が出番です。あくまでGeminiの補助という形で登場することが多いですね。Geminiと比較して回りくどかったり性善説が多かったりな印象。
Claude
Geminiでは微妙なコードだったり、高度な技術的知見が欲しい時に登場します。何より無料アカウントなので回数制限があり、ここぞという時に使用してます。
さすがClaudeという感じで、こと技術的なものに関してはずば抜けてレベルが高いと感じます。GeminiやChatGPTでは弱い、「落とし所を意識した実装が欲しい」という場面では特にいい感じの実装を提案してくれる印象。
コーディング
前提として、vsCodeを使ってます。vsCodeからフォークしたIDE等は使いたくないタイプの人間です。あくまで純正で使えるものを意識しています。
Gemini code assist(最近は使っていない)
前までは使ってました。無料でもかなり使い込むことができる点はありがたいのですが、
・速度が遅い
・コンテキスト検索力が弱い
・認識できるコンテキスト数が少ない
・Agentモードだとコードがすぐ反映されロールバックできない
この辺りが大きなデメリットで使わなくなりました。とはいっても無料で使うのであれば後述するGithub Copilot Agent無料版の回数制限が来た後なら助かります。
Github Copilot Agent (有料版)
これは一回課金してしまうともう無料に戻れないですね。無料アカウントだと、2025/11現在では以下のモデルが一定回数使用可能です。
・Sonnet 3.5
・GPT-4.1
・GPT-4o
・GPT-5 mini
CopilotAgentのいいところはロールバックがシンプルなところ。「維持」「元に戻す」どちらかを選択するだけで保存したり破棄して元に戻したりできます。
またGeminiCodeAssistよりシンプルに性能がよく、実践レベルで問題ないコードを吐き出してくれます。
さらに課金するとベースモデルは制限なしで使えるほか、プレミアムリクエストと言って更に上級グレードのモデルを制限付きで利用することができます。
この上級グレードのモデルの実装力が凄まじく、コンテキスト把握能力や速度は並の人間を上回ります。コーディングも安定して十分実践レベルのものを出力してくれます。勿論、たまに頓珍漢な実装をしてしまうこともありますが、もうこのレベルまで来ると「自分の指示が悪かった」と内省してしまうレベルです。
プレミアムリクエストにおいてはレートが低いモデルを使えば制限枠もあまり消費しません。
2025/11現在プレミアムリクエストでは、最近リリースされたばかりのHaiku4.5が使用可能です。これがレート0.33倍にも関わらずものすごく扱いやすいので、ぜひ一度触ってみてください。(Claude本家サイトであれば無料で1日数回試すことが可能です)
まとめ
開発に関する部分ではこれくらいですが、正直AIがフローに入っていない開発には戻れないレベルで使っています。
開発者体験はこの数年で目覚ましく変わってきていることを実感しています。一方この業界に「AIで短納期で開発できます!」と言って参入してきた人たちの基礎レベルが心配な今日この頃です。勿論昔からいた人たちでもスキルレベルに差はありますが、初心者でも「客から見れば完璧に動くもの」がすぐできるようになってしまった以上、わたしたちのような「古参」は、内向きだけでなく外向きにも、もう少し品質や保守といった部分で啓蒙活動を行なっていくべきではとも思います。


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