「お金が無い」が口癖な人が貯金できない3つの理由

「お金が無い」が口癖な人が貯金できない3つの理由

世界的なインフレによる急激な物価上昇、少子高齢化による保険料上昇という支出の増加が避けられない中、日本人の平均年収は数十年間増えるどころか微減しています。このような状況ではつい「お金がない…」と嘆きたくもなりますが、いつもこの考えでいると貧乏体質になってしまい、例え収入が増えても上手くお金と向き合えなくなってしまいます。

まずは貧乏体質な人が貯金できない理由を確認し、対処方法を考えてみましょう。

理由1:無意識に他人と比較している

「お金が無い」と感じるということは「お金がある」状態と対比しています。最近なぜお金が無いと感じたのか思い出して下さい。そのほとんどが、「SNSで見たおしゃれな服を買いたい」「いい車・家が欲しい」というような「自由なお金がある人」との対比ではないでしょうか?

対比を始めた瞬間劣等や羨望といったネガティブな感情が湧き出てしまいます。ネガティブな感情は重たい枷となり、間違った行動へと進んでしまいます。

理由2:不必要に安いものを買う

「お金が無い」という考えから、どの様なものも価格を第一に考えて購入するパターンに陥ってしまいます。するといつの間にか「安い服を1シーズンで買い替える」「安かった家電では細かい部分が気に入らず、再度買い替える」という様な悪循環に陥ってしまいます。

これは中期的に自分を見つめ直してみないと気づきにくいかもしれません。ここ5年でワイヤレスイヤホンを2回買ったりしていませんか?私は2回ワイヤレスイヤホンを買った後、結局メインは有線ヘッドホンになっています。。

理由3:「お金が無い」は最強の言い訳

「お金が無い」という言葉は、実は現状の自分を肯定する言い訳として最強なのです。「お金が無い」の理由を考えると、「給料が少ないから」「社会構造の問題」「子供の存在」という様な環境を要因とする事ばかり挙がってくると思います。この様な考えが頭に湧き上がった瞬間、自分自身を正確に見つめ直すことは難しくなってしまいます。

対処法1:今の自分を見つめ直す

まず、あなたの「お金がある」という認識は「自由に使えるお金がある」と「老後も安心できる貯金がある」のどちらでしょうか?

「自由に使えるお金」が足りないと感じている場合は、「本当に必要なものか?」考えてみましょう。また、すでに持っているもので代替できないかという考え方も大切です。スマホを開いて数タップもすればあなたに最適化された広告が目に入る時代です。まずは冷静に、欲しいかどうかよりは「必要かどうか」という軸で見るようにしましょう。

貯金に関しては「いくらあれば安心できるのか?」を計算してみましょう。これもweb上の情報を参考にするのはいいですが、最後には自分で計算して納得のいく金額を弾き出して下さい。また、老後貯金論は現在の社会情勢を基に考慮されている場合が多いです。今現在若い世代に属する方は生涯現役の可能性だってあるのですから(嫌ですが)、貯金より老後も稼げるスキームの確立の方が大切かもしれません。。。

そして共通して、家計や支出の内訳を半年でいいので記録してみて下さい。すると、意外とこんなにお金を使っていたのか!と思い込みでない自分の現状を把握することが出来ます。これを行わないと、例え収入が増えても無駄な出費も増えていくだけで本当の意味で満たされた生活はできません。

まずは今の自分のキャッシュフローを受け入れるところから全ては始まるのです。

対処法2:お金の使い所を考える

もちろん日々の出費を抑えることは大切ですが、使い所も考える必要があります。例えば「セールで安いパソコンを買ったがスペック不足ですぐ買い替えた」「仕事に使えそうな良本を見つけたが、高いのでこっちの安い本にしよう」というのはよくある失敗談です。

私たちが購入する商品は、「日用品」と「買回り品」という2つの軸で考えることが出来ます。日用品は食料や洗剤のような、身近なスーパー等で特にブランドや価格の差を考えずに購入する商品で、一方で買回り品は例えば家電の様な、複数店舗で価格や機能をチェックしてから買う様なものを言います。

つまり、価格を軸に購買活動を行う場合、日用品は代替が効きやすいが買回り品は後悔しやすいのです。例えば「牛肉は高いので鶏肉にしよう」という節約はとても効果的で継続させやすいです。一方でパソコンの購入を価格という軸だけで考えると思っていた以上に機能性が満足できず、失敗しまいます。

まとめ:変えられるところは無限にある

お金が無いという状況を環境のせいにせず、自分自身の問題として認識する大切さは理解できましたでしょうか?よくお金の流れはお風呂に例えられますが、例え蛇口からの水が多くても浴槽に見えないヒビがたくさんあれば、気付かないうちに染み出してしまいいつまでも溜まりません。

今この記事を読んでいる方はお金が無いことに焦燥感を感じているかもしれません。まずは落ち着いて現状を把握し、その後に「支出行動の変化」→「収入アップを考える」と進んでいきしょう。