PCやスマホが手放せない人がネット依存から脱却する方法

仕事でインターネットを使うことが前提な方って沢山いらっしゃるかと思います。私もプログラミングする時は調べごとやツールの利用など、インターネットがないと仕事になりません。更には関係ない技術情報もついつい見てしまったり。。

そんな状況でも休日にもスマホをダラダラ見たりして、一日中ネットサーフィンしてしまっていることもしばしば。

仕事ではインターネットを使わないという方でも、休憩時間や休日のちょっとした時間にスマホを触ったら最後、数時間だらだら触ってしまうことありますよね。

確実に体や精神、更には人生においても悪いとわかっているもののやめられないものです。そんな状況を脱却するために長年色々調べたことをまとめます。

だらだらネットしてしまう原因

そもそも、何故私たちは無駄にネットの海で時間を消費してしまうのか?まずは分類してみましょう。

  • ニュースや時事ネタ収集
  • お気に入りのメディアの最新記事チェック
  • 漫画や音楽、動画といった娯楽全般
  • 趣味、お金、ライフスタイルといった情報収集
  • 生活関係(ネットショップや手続きに関する)
  • 学習
  • ゲーム、SNS

こう分けてみると、明らかに時間を無駄にしている自覚があるもの(自覚的なもの)と、目的があれば問題ないのでは?と思われるもの(非自覚的なもの)に分けられます。

自覚的なものについて

自分でも時間を溶かしている感覚があるのはこちら。YouTubeやNetflix等でいつまでも動画を見続けたり、自分が好きな面白いサイトやネット漫画を読んだり。人によってはずっとゲームをしたりSNSでフォローしている人の投稿をずっと遡って見たり、、

これらはまず、娯楽・趣味的なものであることが多いです。SNSではコミュニティの流れに追いつくため等義務感を持って行なっている事もあるかもしれませんが、それは交友関係のためであったり、もしくは業務になっていたりと他の理由もあるのでは?それは別パターンの対策が必要です。

そもそも人間に娯楽は必要です。息抜きがあるからこそ人生は充実するもの。ただ息抜きに時間配分が偏りすぎている事が問題なのです。映画好きな人が動画配信サービスで映画を見ることは問題ないですし、ゲーム好きな人がオンラインゲームを楽しむ事は当たり前な事。しかし、これらと「延々とまとめサイトを見続けてしまう」「おもしろメディアの記事を延々と見る」は別のものではないですか?

「好きなもの」には「能動的」と「受動的」の2分類がある

先ほど述べた映画等の前者は「能動的かつ好きなもの」で、ネットサーフィン的な後者は「受動的かつ好きなもの」に分類されます。そしてこれらに共通する問題は「時間配分」であり、「受動的かつ好きなもの」にのみ存在する問題として「満足感のなさ、時間の浪費感が前者より強く感じられるにも関わらず、やめられない」が存在します。

そもそも、能動的かつ好きなものはネットの存在関係なく好きなものです。映画好きならテレビや映画館等でも見ますし、ゲーマーは据え置きゲームも持っているはず。

しかし、受動的かつ好きなものにおいては、ネットだからこそ見てしまうものが多いのではないでしょうか?私自身、まとめサイトをよく見てしまいますが、これと似たようなもの、例えば週刊誌等は全く見ません。じゃあなんで見てしまうのでしょう?

ネットの世界で「受動的かつ好きなもの」に縛られる理由

これは、「アクセスのしやすさ」と「コンテンツのお手軽さ」が大きく影響しています。ちょっとした休憩時間に映画なんて見れませんよね?しかしまとめサイトは数クリック、数秒でコンテンツにアクセスできます。そしてコンテンツも直接的なものが多く、すぐに結論や効用を得られるのです。

そもそも人間は「知識を求める」生き物です。何世代も知識を武器として生きてきた生物の末裔が今生きている私たちなのです。人それぞれ求める知識の内容こそ違えど、無意識の内に情報を求めてしまい、それが脳に入ることで安心感や達成感を得るのです。

この人間としての本質と上記のサイトの相性が抜群なため、私たちはネットサーフィンに時間を浪費してしまうのです。そもそもネット上にある情報は無限大。求めてしまえば時間がどれだけあっても足りません。「意識的に離れる事」が大事。

「能動的かつ好きなもの」との付き合い方

こちらはあなたの人格を作る一部なので、過度に離れすぎるのも良くないです。しかし先ほども述べたようにインターネットからだとアクセスしやすいことも事実。大事なのは「取捨選択」です。映画なら本当に気になるものだけ見て新着から適当に選んだりしない、ゲームなら時間を決めて行うなど、適度な距離感を見つけることが大切です。

非自覚的なものについて

ニュースや時事問題を追う、本業に関わる知識を調べる、ネットショップで必要なものを探す、という行為は意外にも費やした時間を意識しにくいものです。なぜなら、自分自身や環境を高めるために必要なものという「バイアス」がかかっているからです。

「自分を高めるため」が逃げ道になっている

「ニュースや時事問題について語れる事は大人して必要な事」「時間も気にせず仕事や学業に関する知識を高める事は人として誇れる事」と、私たちはどうしても思いがちです。そしてそれは間違ったことではありません。しかし、ここにも先ほど述べた知識欲が関わってきます。

勿論、ニュースサイトや業務に関わる知識をネットメディアから集める事は良いことです。情報の鮮度も良いですし。しかし、こういったところからのインプットは体系的なものでは無いことが非常に多いです。例えば中東地域における情勢に関するニュースは結構なスパンで目にします。その割にはそれらの国の与党や対峙する武装勢力がシーア派なのかスンニ派なのか覚えていますか?

ネットで仕入れた知識は「浅く広い」ものになりがちです。にも関わらず、参考書等を読んで身につけた体系的な知識よりも話題にしやすかったり、業務で使いやすかったりします。これが人間の「知識欲」を刺激してしまい、情報収集が癖になるのです。更に基礎的な知識がない状態で見ても知識としては定着しにくいので、意外と自分を高めることには繋がっていないという点も要注意です。ネットで調べられるからとあやふやなまま表面的なことだけ覚えた技術って沢山ありますよね!

「割り切り」と「体系的なインプット」が大切

まず、ネットで得た情報は付け焼き刃だと心得ることです。その上でニュースサイト等を見ることは、半分娯楽だと意識することです。「知識を高めている」という間違った認識から早く離れることです。それらを理解した上で、ネットで知識を深めたいならば、まずは基礎を理解しておくこと、その上で体系的にニュースや情報を理解することです。いずれも「知識欲を満たす」ためでなく、「勉強して身につける」という意識がないと、ただ時間を浪費してしまうだけになってしまいます。

例外

上記には含められないネット上のコンテンツは色々と存在するでしょうが、その中の一つとして資格学習をピックアップします。

最近はインターネット上で過去問にチャレンジできるサイトが存在したりします。これは「過去問を回す事」に意味があるので問題ないネットとの付き合い方でしょう。(そもそもネットサーフィンに含まれないでしょうが…)

まとめ

人間は遺伝子レベルで無意識の内に知識を求めてしまう生物です。そしてそれを悪戯に刺激するには最高なツールがネットやスマホ、PCなのです。

無駄に知識欲を刺激されていないか?

得た知識は体系的なものとして自身に落とし込めているか?

を意識したうえでそれらツールと距離を置くことができれば、充実した時間を過ごすことができるでしょう。